診療科・部門

透析センター

当院が行っている特殊血液浄化療法について

血漿交換(PE)

血漿交換(PE)[図]

適応:劇症肝炎、肝不全、血栓性血小板減少性紫斑病、重症筋無力症、多発性硬化症、溶血性尿毒症症候群など

自分の血漿成分を破棄し、FFP(新鮮凍結血漿)やアルブミン製剤などの輸血をしながら行う治療です。

血漿中に存在する病因物質を除去することで、改善させる方法です。

1回の治療時間は2~3時間程度です。

二重膜濾過血漿交換(DFPP)

二重膜濾過血漿交換(DFPP)[図]

血漿を高分子と低分子に分け、病因物質である高分子だけを取り除き、低分子のものを戻すという治療です。

レオカーナ(LDL吸着)

レオカーナ(LDL吸着)[図]

引用:カネカメディックス
https://www.kaneka-med.jp/medicalstaff/products/2_apheresis/
1_refractory-leg-ulcer-disease/1_adsorption-type-blood-purifier/1_leocana/

適応:家族性高コレステロール血症、閉塞性動脈硬化症、巣状糸球体硬化症など

血液をレオカーナという膜に通すことでLDLやフィブリノーゲンといった病因物質を吸着し、末梢血管の血液循環の改善し、難治性潰瘍を治療します。

週に2回の治療を2週間(計4回)行います。

リクセル(β2-ミクログロブリン吸着)

リクセル(β2-ミクログロブリン吸着) [図]

引用:カネカメディックス
https://www.kaneka-med.jp/medicalstaff/products/2_apheresis/
2_dialysis-amyloidosis/1_microglobulin-removal-column/1_lixelle/

適応:透析アミロイド症

リクセルという膜に血液を通すことで血中のβ2-ミクログロブリンという病因物質を取り除くことができます。この治療は透析治療と同時に行います。

その他合併症について

心筋梗塞や脳卒中、悪性腫瘍、肺炎、感染症といった命にかかわるような合併症もあれば、骨折やかゆみ、不眠、便秘など日々の暮らしで悩まされる合併症もあり、ひとそれぞれ、種類も様々です。

当院では病院やクリニックに循環器、呼吸器、整形外科・・・などの様々な診療科と連携しており、早急に受診が可能です。急性期病棟、回復期リハビリ病棟との連携ができ、万が一入院になった場合でも緊急入院やフォローが可能となっています。また、当院透析センターでは合併症の早期発見のため、バースデー検査を行っています。合併症が起こらない透析治療を目指して予防・早期発見にも尽力していきます。

積層型ダイアライザ(AN96)

積層型ダイアライザ(AN96)[図]

引用:Baxter
https://www.baxterpro.jp/products/hd/h12

こちらは特殊血液浄化ではなく、通常の透析(HD)で使用するダイアライザです。

メリットは、炎症物質の吸着や栄養素の漏出が少ないので高齢者や低栄養の患者様、炎症値が高い患者様などに有効です。透析の方法や時間は中空糸型のダイアライザを使用した方法と変わりません。

CART(カート:腹水濃縮)

CART(カート:腹水濃縮)

引用:引用:旭化成メディカル CARTとは?
http://www.cart-info.jp/cart/index.html

腹水または胸水を取り出し、それを膜に通して濃縮し、蛋白質など濃縮されたものを再び患者に戻す治療です。

全身、栄養状態の改善が望めます。