診療科・部門

血液内科

診療内容・特色

貧血から、白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった造血器悪性腫瘍など、血液の病気を全般的に診療しております。
当科では、診断に必要な検査を行ったうえで原則的に病名を患者本人、家族に告知し、病状・治療方針・予想される副作用について分かりやすく説明し、理解を得たのち治療を開始しています。また高齢者や種々の合併症のある患者さんについても、適切な治療薬、治療方法を選択することで、個々の患者さんにとってのベストの治療を行い、患者満足度の高い医療を目指しています。
またセカンドオピニオンも積極的に受け入れており、希望される病院へ紹介することも可能です。お気軽にお申し出ください。

白血病

白血病は、異常な白血球が増えることにより正常な白血球を含め血液細胞が作られなくなることで、身体にいろいろな悪影響を及ぼす”血液のがん”です。治療としては一般的に抗がん剤を用いた化学療法を行いますが、現在は日々新しい治療薬や合併症を抑える薬剤が開発され治療法も進歩しており、治療成績が向上しております。
当院においても、現在日本で行われている標準的な治療法を取り入れております。また、白血病の治療におけるもっとも危険な合併症である感染症のリスクを減らすため、専用のクリーンルーム(無菌治療室)を4床設けております。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫も”血液のがん”の一つであり、正常ではなく異常なリンパ球が増えることで、リンパ節などのリンパ組織が腫れたりします。進行すると肺や肝臓、腎臓など体中のいろんな臓器に異常なリンパ球が入り込んで増殖し、微熱、体重減少、倦怠感といった症状が認められます。
治療としては白血病と同じように抗がん剤を用いた化学療法を行います。当院では、悪性リンパ腫においても現在日本で行われている標準的な治療を取り入れており、リンパ腫の種類や進行具合、患者の年齢や体格などに応じて使用する治療薬の種類や量を調整し、個々の患者さんに対して最も有効な治療法を行っております。

多発性骨髄腫

多発性骨髄腫も悪性リンパ腫と同じくある種のリンパ球が『がん化』して起こる病気ですが、貧血、腎機能低下、免疫力低下、病的骨折など特徴的な症状があります。高齢者に多く、比較的ゆっくりと進行する疾患ですが、逆に治療を行っても完全に治癒させるのは難しいとされています。しかし今日多くの新規治療薬が開発され、病気の勢いをうまく抑え込むことで飛躍的に治療成績が改善しており、ほぼ普段通りの日常生活を送ることが可能となってきています。
多発性骨髄腫についても当院においては当然日本で現在行われている標準的な治療を行っております。

担当医師紹介

岡本 宗雄おかもと むねお

血液内科部長

資格
  • 日本血液学会認定血液指導医
  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本血液学会認定血液専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
藤原 裕介ふじわら ゆうすけ
資格
  • 日本血液内科学会専門医
  • 日本血液学会認定血液指導医
  • 日本内科学会認定医
医師コメント 血液内科では、白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など造血器腫瘍をはじめ、骨髄異形成症候群や再生不良性貧血など幅広い血液疾患を診療します。特にご高齢の方や合併症や持病をお持ちの方にも最適な治療を一人一人とご相談して決めていきます。お気軽にご相談ください。
本田 晃ほんだ あきら
朝山 敏夫あさやま としお