泌尿器科・前立腺
![泌尿器科[イメージ写真]](/images/department/urology/fig_davinci05.jpg)
診療理念
十分なインフォームドコンセントを通して患者さんと共に疾病に立ち向かっていくことを医療の基本理念としています。また、患者さんに信頼される質の高い医療、より高度な専門性の高い医療の提供を心がけています。
診療内容・特色
前立腺疾患
前立腺肥大症 |
薬物療法が奏功しないような進行した肥大症に対する手術療法のGoldStandard(最も信頼できる)は現時点ではTUR(経尿道的前立腺切除術)です。 |
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前立腺がん |
PSA(前立腺特異抗原)測定の普及により、前立腺がんが早期に発見されることが多くなっています。PSA高値の場合や前立腺がんが疑われる場合、積極的に前立腺針生検を実施し、病理診断、治療(ダ・ヴィンチ等)を行っています。 |
主な検査・設備・専門外来など
- 尿流量測定
- 超音波
- 軟性膀胱鏡
- ダ・ヴィンチ(手術支援ロボット)
- レーザー結石破砕装置
手術支援ロボット ダ・ヴィンチ
![泌尿器科[イメージ写真]](/images/department/urology/fig_davinci06.jpg)
![泌尿器科[イメージ写真]](/images/department/urology/fig_davinci07.jpg)
いままでは外科医がおなかを大きく切開する手術が主流でしたが、患者さんの身体的な負担が少ない腹腔鏡下手術をロボットの機能により手術操作が可能になりました。
ダヴィンチはロボットのアームについているカメラを遠隔操作し手術を行います。ダヴィンチのロボットのみが操作を行っている訳ではなく、助手の医師、看護師、臨床工学技士が付き、チームとしてサポートします。
メリット・デメリット
メリット
- 大きく開腹しないので患者への負担が少なく、回復も早い。・術後の「尿失禁」や「勃起不全」の原因となる周辺臓器への損傷リスクが低い。
- 鮮明に拡大された立体画像は肉眼で見えない細い血管も確認でき、出血量を少なくできる。
- 人の手以上に緻密で正確な動きができる。
- 医師は座ったまま手術できるので長時間に及ぶ場合の疲労低減になる。
- 手振れ防止機能があり正確な手術が実施できる。
さらに今回、湘南東部総合病院で導入したダ・ヴィンチは、国内初の手首まで動かせる最新式で、さらなる操作性の向上と精度の向上が期待されます。
ご相談は泌尿器科外来におかかりください。

デメリット
- 併存疾患によっては手術ができない場合がある
![ダビンチ[イメージ写真]](/images/department/urology/fig_davinci03.png)
ダ・ヴィンチによる前立腺がん手術の流れ
他院で前立腺がんと診断され、今後の治療を当院でご希望のかた、また健診などでPSA高値と指摘された方は泌尿器科外来を受診して下さい。手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」での治療は以下のような流れになります。
入院期間は2週間ほどとなります。手術の時間は2時間から3時間ほどです。手術の翌日には歩行も可能です。
入院期間中のおおまかなスケジュールは以下の通りです。(予定は変更になることがあります)
外来受診
入院1日目
(手術前日)
- 昼食までは通常通り
- 採血・採尿・レントゲン等
- 手術・麻酔の説明
![イメージ[写真]](/images/department/urology/pht_davinci01.jpg)
入院2日目
(手術当日)
- 飲食は不可
- 採血・点滴・手術着着用
- 手術室にて麻酔→手術
- 術後はICUへ→ご家族へ説明。
![イメージ[写真]](/images/department/urology/pht_davinci02.jpg)
入院3日目
(手術後1日目)
- 飲水開始
- 室内歩行開始
- 抗生剤の点滴

入院4日目
(手術後2日目)
- 流動食開始
- トイレまで歩行
- 内服薬開始
![イメージ[写真]](/images/department/urology/pht_davinci04.jpg)
入院5日目
(手術後3日目)
- 消化のよい食事開始
- 病棟内を歩行
- シャワー開始

入院6日目
(手術後4日目)
- 通常食の開始
- 歩行制限なし
![イメージ[写真]](/images/department/urology/pht_davinci06.jpg)
入院8日目
(手術後6日目)
- カテーテル抜去
- 膀胱や排尿の検査
- 骨盤底筋体操を指導

入院14日目
(手術後12日目)
- 退院後の生活・内服指導
- 今後の治療の説明
- 次回の外来予約
![イメージ[写真]](/images/department/urology/pht_davinci08.jpg)
退院
レーザー結石破砕装置
レーザー治療の導入
当院は、レーザー結石破砕装置(Solvo35W ドルニエ社)を導入しています。
これにより尿路結石に対し、経尿道的尿路結石除去術(TUL)、を行えるようになりました。
結石の位置や大きさなどから個々の症例に適した治療をすることが可能です。

![レーザー治療[イメージ写真]](/images/department/urology/fig_laser02.png)
経尿道的尿路結石除去術(TUL)の特徴
経尿道的尿路結石除去術(transurethral lithotripsy以下TULという)は麻酔によって、痛みを伴わない状態で、尿道から細かい内視鏡「尿管鏡」を挿入し、モニター観察下で、結石をレーザー砕石、または鉗子で摘出する治療法です。(入院期間は4日前後)TULは、安全かつ確実な治療ができる方法です。
担当医師紹介
![下平憲治[写真]](https://fg-sthp.jp/shared/doctor/images/pht_dr262.jpg)
下平 憲治しもだいら けんじ | |
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資格 |
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医師コメント |
患者様が快復される姿を見届けることにやりがいを感じ日々診療を行っています。 前立腺癌に対するロボット支援手術をはじめ、幅広く泌尿器診療を行っています。 老若男女問わず、泌尿器に関して気になることがある方は一度泌尿器科外来へお越しください。 |
![室 悠介[写真]](https://fg-sthp.jp/shared/doctor/images/pht_dr304.jpg)
室 悠介むろ ゆうすけ | |
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資格 |
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医師コメント |
腹腔鏡手術、ロボット手術などの悪性疾患に対する低侵襲手術を中心に、その他尿路結石、前立腺肥大症などの良性疾患に対する治療など幅広く診療させていただいております。 患者様に笑顔を届けられるよう日々努力してまいりますので、泌尿器科のことでお困りのことがあればいつでもご相談ください。 |