外科・消化器外科・消化器科
診療内容・特色
一般外科疾患、消化器疾患、呼吸器疾患、乳腺甲状腺疾患、および末梢血管に対する診断治療を行っています。
患者様にやさしい医療を念頭に、なるべく負担が少なく、より効果的な方法を選択するために、十分に時間をかけて治療の相談に臨んでいます。
がんの手術は各疾患のガイドラインに沿った標準的な手術を基本として、高齢者の方には、暦年齢ではなく、実際の体力・体調に見合った手術、治療法を提案しています。
消化器外科(胃・大腸・胆道疾患)領域の手術では、3D腹腔鏡を用いた低侵襲手術を積極的に行っています。
臨床データ
2016年 |
2017年 |
2018年 |
2019年 |
2020年 |
2021年 |
2022年 |
2023年 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
検査件数(総数) |
6,417 |
7,147 |
6,914 |
7,286 |
6,113 |
7,369 |
7,123 |
7,163 |
上部消化管 |
4,028 |
4,648 |
4,643 |
4,814 |
4,097 |
4,999 |
4,787 |
4,827 |
下部部消化管 |
1,805 |
1,879 |
1,768 |
1,735 |
1,463 |
1,739 |
1,634 |
1,638 |
ERCP |
87 |
93 |
103 |
150 |
76 |
91 |
111 |
91 |
ポリペグ |
15 |
9 |
20 |
130 |
209 |
289 |
474 |
511 |
EMR |
429 |
471 |
344 |
433 |
256 |
250 |
91 |
84 |
BF |
35 |
23 |
23 |
20 |
8 |
1 |
10 |
0 |
その他 |
18 |
24 |
13 |
4 |
4 |
0 |
16 |
12 |
ダ・ヴィンチによる“大腸がん手術”始めました。
手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」による手術は当院では2018年から泌尿器の分野で数多くの実績を積んで参りました。
この「ダ・ヴィンチ」は1990年代にアメリカで開発された手術支援ロボットで、有名な芸術家であり、解剖学の研究でも名高いレオナルド・ダ・ヴィンチに由来しています。現在の手術支援ロボットシステムは安全性と高い効果があることが認められ、2022年4月からは大腸がんにおいてもロボット手術が保険適用となりました。湘南東部総合病院ではこの新しい技術でロボット手術認定医が確実性の高い、より低侵襲ながん治療を積極的に行っています。
ダ・ヴィンチ手術は従来の腹腔鏡手術と比較して腹腔鏡の欠点を解消し、さらにロボット手術ならではのメリットがいくつもあります。
- 大きく開腹しないので患者さんへの負担が少なく、回復も早い。
- 精密な動きが可能で、周辺臓器への損傷リスクが低い。
- 鮮明に拡大された立体画像は肉眼で見えない細い血管も確認でき、出血量を少なくできる。
- 人の手以上に緻密で正確な動きができる。
- 人の目よりはるかに精密に見える。
- 医師は座ったまま手術できるので長時間に及ぶ場合の疲労低減になり、さらに丁寧な手術が可能になる。
- 手振れ防止機能があり正確な手術が実施できる。
上記のように患者・医師側の両方にメリットがあるのがダ・ヴィンチ手術です。しかしダ・ヴィンチ手術もメリットだけでなく、当然デメリットがあります。それは併存疾患によっては手術ができない場合があること。執刀医に高度な技術が求められることです。
執刀医の技術に関しては厳しい条件があり、消化器外科専門医、内視鏡外科技術認定医という資格を両方持ち、さらにロボット支援手術を10件以上執刀した者でなければなりません。当院ではこの厳しい条件を満たし、さらにロボット外科学会RoBO-Doc Pilot認定を受けた医師が在籍している為、大腸がんの手術を安全で効果の高いダ・ヴィンチ手術で行うことができます。
今後、外科治療の世界ではロボット手術が一般的になっていくことが見込まれます。大腸のダ・ヴィンチ手術について詳しく聞きたい方は当院外科担当医をご受診ください。
担当医師紹介
一般外科
櫻井 嘉彦さくらい よしひこ | |
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副院長 外科部長 |
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専門分野 |
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資格 |
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医師コメント | 消化器・一般外科領域を担当します。当院外科は良好なチーム医療のもと、腹腔鏡手術などの低侵襲手術はもちろん、抗がん剤治療などを用いた集学的治療を行っています。良性疾患(虫垂炎や鼠径ヘルニア、胆石症など)も短期入院手術で対応します。 |
荒井 勝彦あらい かつひこ | |
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外科科長 |
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資格 |
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医師コメント |
クリニック並びに病院の総合診療科外来を担当しております。研修終了後、胃腸疾患を中心とした消化器外科分野において臨床に研究に従事しておりましたが、鍼灸師である父親の影響で鍼灸・漢方などの東洋医学治療にも修練を積み、現在、西洋医学と東洋医学の良さを生かし総合診療に努めております。 |
伊吹 省いぶき しょう | |
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消化器外科医長 |
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資格 |
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医師コメント |
専門分野は肝臓、胆管、膵臓領域および肝移植ですが、良性、悪性問わず消化器疾患に幅広く携わっております。 |
中山 祐次郎なかやま ゆうじろう | |
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資格 |
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医師コメント | 大腸がんの手術について確実で痛みの小さい方法をこだわった診療を心がけております。 |
實方 透道さねかた しゅうどう |
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鬼頭 文彦きとう ふみひこ | |
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非常勤 |
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資格 |
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医師コメント | 湘南東部クリニックで外科、消化器科、甲状腺疾患の外来を担当しております。長年消化器、特に肝胆膵疾患の外科を専門にしておりました。現在は、外来業務が主ですが、月曜日の午後は手術のお手伝いをしております。 |
北郷 実きたごう みのる | |
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非常勤 手術支援 |
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資格 |
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医師コメント |
関連施設認定
- 日本外科学会外科専門医制度修練施設
- 日本消化器外科学会専門医修練施設
- 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
- 日本消化器病学会認定施設
- 日本がん治療認定医機構認定研修施設
- 慶應義塾大学外科学教室関連施設
NCDについて
当院は日本全国の外科症例の全数把握を目的としたデータベース作成を行う一般社団法人National Clinical Database(NCD)に参加しています。
講演会出演
日時 |
2023/6/3 |
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場所 |
鹿児島大学 |
講演医師 |
中山 祐次郎医師 |
タイトル |
「”複線”の人生を生きる」 |
日時 |
2023/6/17,18 |
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場所 |
東京体育館 サブアリーナ |
講演医師 |
中山 祐次郎医師 |
タイトル |
2023がんフェアー”AYA”世代と共に トークショー出演 |
日時 |
2024/2/4 |
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場所 |
グランドプリンスホテル新高輪3階天平 |
講演医師 |
中山 祐次郎医師 |
タイトル |
日本臨床外科学会 第12回 次世代の臨床外科医のための特別セミナー「外科医としての生存戦略」(ビデオ出演) |