診療科・部門

放射線科(診療協力部門)

スタッフ[写真]

放射線科は放射線科専門医1名、診療放射線技師14名により構成されています。診療放射線技師とは、放射線機器操作の専門家で、レントゲン、CT、MRI等の画像写真撮影には欠かせない職種です。それに対し、出来上がった画像写真の診断や更に血管内治療を実施するのが放射線科専門医です。放射線科は病院の中ではすべての診療科に関わる重要な部署の一つです。

部門の特色

放射線科は、先端の画像診断機器を数多く有し、迅速かつ正確な所見と画像の提供を日々行っています。平成12年の開院時より全ての画像をデジタル化し、フィルムレス、電子カルテにも対応出来るシステム運営をしています。また、地域の中核病院として周辺の病院、診療所からの各種画像診断検査(CT、MRI、乳房撮影など)の依頼も積極的に受けています。

医療設備・機器

Dual Source CT 1台・Multi-Slice CT 2台(4列・16列)・MRI2台(1.5T・3T)・血管造影装置2台・一般撮影装置(CR)3台・乳房撮影装置1台・透視装置1台・骨密度測定装置(DEXA)1台・外科用透視装置2台・ポータブル撮影装置2台・放射線治療装置(リニアック)1台・RI装置1台

血管撮影装置[写真]
血管撮影装置
血管撮影装置[写真]
血管撮影装置
血管撮影装置[写真]
血管撮影装置
CT[写真]
CT
1.5T MRI[写真]
1.5T MRI
3T MRI[写真]
3T MRI
乳房専用装置[写真]
乳房専用装置
デュアルソースCT[写真]
デュアルソースCT
RI装置[写真]
RI装置

放射線科Q&A

放射線科内の検査は、すべて放射線を使うのですか?

放射線を使うものと使わないものがあります。

1)放射線を使用する検査
一般レントゲン撮影、X線CT、骨密度検査、血管造影X線透視(胃食道、注腸、脊髄など)造影検査(腎孟尿管、膀胱、胆道など)
2)放射線を使用しない検査
MRI(磁気共鳴画像)、超音波検査(エコー)、内視鏡
放射線を使った検査でどのくらい被曝するのですか?

放射線を使った検査で受けるおおよその線量は下表の通りです。

 

実効線量

入射表面線量

胎児
(母体子宮線量)

mSv

mGy

mGy

一般撮影

頭部正面

0.05

1.13

0.00

胸部正面

0.03

0.12

0.00

胸部側面

0.05

0.45

0.00

腹部正面

0.26

1.44

0.52

腰椎正面

0.21

3.54

0.42

腰椎側面

0.30

9.15

0.25

透視検査

実効線量(mSv)

胃のX線検診

3.0

CT検査

実効線量(mSv)

頭部

2.5

胸部

5.6

腹部

9.2

線量の単位

各臓器・組織における吸収線量:Gy(グレイ)
放射線から臓器・組織の各部位において単位重量あたりにどのくらいのエネルギーを受けたのかを表す物理的な量。
実効線量:Sv(シーベルト)
臓器・組織の各部位で受けた線量を、がんや遺伝的影響の感受性について重み付けをして全身で足し合わせた量で、放射線防護に用いる線量。

各部位に均等に、X線(γ線)1Gyの吸収線量を全身に受けた場合、実効線量で1000mSvに相当する。

胸部レントゲン検査での被曝線量は年間自然放射線の被曝線量(日本平均:2.1mSv)の70分の1で撮影できます.そのため、病院の検査で使用される放射線での被曝は極少量です。

妊婦の放射線検査における胎児被曝は上記のとおりです。胎児が放射線被曝によって何らかの影響が生じる可能性がある線量(しきい線量)は100mGyです。しきい線量を大幅に下回ってますので問題ありません。

放射線科/過去年間稼動件数

 

CT

MRI

単純

造影

合計

単純

造影

合計

H23年度

9773

2266

12039

6186

340

6526

H24年度

10593

2237

12830

6135

398

6533

H25年度

10407

2237

12644

5736

484

6220

H26年度

11723

2986

14709

5936

386

6322

H27年度

11552

2970

14522

5871

330

6201

H28年度

11745

2790

14535

5954

426

6380

H29年度

14591

3352

17943

5541

557

6098

H30年度

15525

3360

18885

5929

491

6420

H31年
(令和元年)度

16676

3450

20126

6715

581

7296

 

透視室
(消化管検査)

血管造影

放射線治療

H22年度

1540

790

1465

H23年度

1531

786

2396

H24年度

1657

581

2265

H25年度

1865

523

1795

H26年度

1669

635

2134

H27年度

1711

615

1897

H28年度

1399

553

2199

H29年度

1179

588

1581

H30年度

1267

660

1393

H31年(令和元年)度

1089

899

2015