お知らせ一覧
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)開始いたしました
当院では今月より終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を開始いたしました。
- この検査は、体にいくつかのセンサーを取り付けて、寝てもらうことにより、夜間の睡眠の状態や、睡眠中に呼吸の停止などにより低酸素血症をきたしていないかなどを、確認するための精密検査になります。
- この検査は、簡易の検査により睡眠時無呼吸症候群が、疑われるときの精密検査、または、睡眠時無呼吸症候群の治療としてCPAP治療をおこなっているとき、機器の作動による治療効果を評価するための検査になります。
検査の性質上、夜に寝ないと実施することができません。検査当日の日中は、可能であれば、適度に体を動かすようにしておいてください。夕方からはカフェインの入ったお茶、コーヒー、エナジードリンクなどの摂取は控えておかれると良いでしょう。検査の詳しい流れについては、後日掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群とは、主に睡眠中に空気の通り道である上気道が狭くなることによって無呼吸状態(10秒以上呼吸が止まること)と大きないびきを繰り返す病気のことです。成人男性の3~7%、成人女性の2~5%程度に見られる比較的頻度の高い病気ですが、睡眠中の無呼吸やいびきによって良質な睡眠が妨げられ、日中の眠気による事故などにつながりやすいことが大きな問題となっています。また、睡眠中に体内の酸素量が不足しがちになることで全身のさまざまな部位に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中など命に関わる合併症を引き起こしやすくなることも分かっています。
主な原因は肥満による喉周りの脂肪ですが、顎が小さい、舌が大きい、扁桃が大きいといった生まれつきの身体的特徴や慢性的な鼻炎など耳鼻科領域の病気が原因となることもあります。
睡眠時無呼吸症候群は“単なるいびき”と軽く考えられがちですが、重度な合併症を引き起こすこともあるため、できるだけ早く検査による原因の特定と治療を行うことが必要です。
