診療科・部門

形成外科

診療内容・特色

形成外科の専門診療内容は、以下のように多岐にわたります。

  • 皮膚腫瘍(良性、悪性)、できもの、いぼ
  • 身体の表面の「ケガ」および「キズ跡」
  • 「やけど」および「やけど跡」や「ひきつれ」
  • 美容(二重まぶた、若返り手術、刺青治療、シミ、シワなど)
  • 顔、身体、手足の先天異常
  • あざ
  • 顔面骨骨折
  • 皮膚潰瘍、褥瘡(じょくそう=床ずれ)
  • がん切除後の再建
  • その他 眼瞼下垂など

多くの他の診療科とは異なり、特定の臓器のみを対象とするものではなく、全身のあらゆる部位を扱っています。そのため治療にあたっては全身の形態、機能についてあらゆる知識を有していなくてはなりません。

これらのうち当クリニックでは、主に以下を扱っております。

  • 粉瘤、脂肪腫、母斑(ほくろ)、疣贅(イボ)など良性腫瘍をできるだけ見た目や機能を損なわないような治療を行っています。
  • 外傷(けが)、ケロイド/肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮(ひきつれて機能障害のあるきずあと)、難治性潰瘍(治りにくいきず)、褥瘡(床ずれ)などの治療をおこなっています。
  • できるだけ早く治るように、なるべく傷跡が目立たなくなるように治療していきます。

形成外科は歴史の浅い診療科であり、一般の方々にはまだまだ充分にその内容を知って頂いていないというのが実情です。これはどこの診療科に行ったらよいのだろう?もしかしたら形成外科?そう思われている方は ぜひ一度形成外科を受診してください。実際の治療では手術を優先するのではなく、侵襲(体への負担)が少なく最も効果的な方法を選択し患者さんと相談しながら治療を進めてまいります。

形成外科Q&A

形成外科ではほくろの除去も治療対象ですか?
はい。当院でのほくろの切除は主に手術で行っています。ほくろは「母斑(ぼはん)」と呼ばれ、一般には皮膚の表面に黒や茶色の小さな点として現れるものです。ほとんどのほくろは健康に悪影響を及ぼしませんが、見た目が気になったり、衣類との摩擦で不快感を持つ方が除去を希望されています。一方でごく一部ほくろにおいて、悪性化(皮膚がん)する可能性もあります。
悪性化するほくろはどのようなものですか?
大きくなったり色が変わるほくろの一部は「悪性黒肉腫(メラノーマ)」という皮膚がんの可能性があります。このがんが原因で死亡した日本人の数は40年間で約4倍※にも増回しています。紫外線による影響に加えて、高齢化が要因と考えられています。
  • 国立がん研究センター「全国がん登録罹患データ」による
悪性黒肉腫(メラノーマ)は若くてもなりますか?
悪性黒肉腫(メラノーマ)は発症年齢に2つのピークがあることがわかっています。それは30~50代と60~70代です。他の皮膚がんは高齢になってから発症が多いことに対し、悪性黒肉腫(メラノーマ)は若い世代での発症も多いのが特徴です。厚生労働省より発表した統計(2020年)によると悪性黒肉腫(メラノーマ)と診断されて方は1年間で約1700人となっています。
ほくろ手術はどのようなことをしますか?
当院ではほくろの大きさや形状、部位などに応じてより適切な切除方法を考え、患者さんに提案しています。手術は局所麻酔を使用します。縫合技術を駆使して傷跡などを考えながら切除するため、見た目が気になる部位を含めて自然な仕上がりを目指した手術を心掛けています。切除したほくろを病理診断することで悪性のリスクがあるかどうも確認できます。
術後のアフターケアーはどのようなことをしますか?
術後は特に日光を避けるようにしていただくことや、保湿の重要性など。肌の健康を保つためのアドバイスを行っています。
治療後の傷跡が心配なのですが…
当院生成外科ではカウンセリング段階から治療方法や術後の経過について不安を解消できるように丁寧に説明をしています。患者さんが自然な肌の美しさを取り戻し、安心して日常生活が送れるよう、サポートいたします。

担当医師紹介

前田藍[写真]
前田 藍まえだ あい
専門領域 皮膚科一般、形成外科全般
医師コメント

当科では、患者様一人ひとりに丁寧でわかりやすい説明を心がけ、皆様の健康で快適な生活をサポートしています。
皮膚は体全体を守る大切なバリアです。しかし、日々の生活やストレス、環境の変化など、さまざまな要因でトラブルが生じることもあります。
湿疹、アトピー性皮膚炎、にきび、しみ、ほくろといった一般的な皮膚トラブルから、形成外科領域まで幅広く対応しております。
皮膚に関するお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。