外来治療センター
診療内容・特色
外来治療センターは、がんやリウマチの患者様に対して、外来で安全に、薬物療法を受けていただくための専用のベッドやリクライニングシートを備えた治療室です。当院では、令和2年 (2020年) 8月1日より、専用ベッド6床、リクライニングシート1床の計7床で、運用を開始いたしました。
任常勤医師1名(日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医)、常勤専門医師数名(日本臨床腫瘍学会 暫定指導医1名、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医8名など)、専従常勤看護師、常勤薬剤師で構成され、基本的に全診療科で行う外来薬物療法を担当します。当センター内には、がん看護に精通した看護師が常駐しており、がん薬物療法担当薬剤師が安全キャビネットで無菌調剤をした治療薬を患者様にご提供しております。
がん薬物療法とは
殺細胞薬(従来の抗がん剤)、分子標的治療薬、ホルモン剤の3種類があり、それぞれ適応のあるがん(悪性腫瘍)に用います。一部の分子標的治療薬はがん以外の病気(リウマチ、クローン病など)にも用いられます。
原則として、それぞれのがんに使用するレジメン (投与する薬剤の種類や量、投与時間、手順などを時系列で示した計画書) につきましては、外来治療センターの専門医、看護師、薬剤師や各診療科の医師、検査技師などから構成される委員会で、審査して承認されたもののみが使用できます。
患者様・ご家族の皆様へ
外来治療センターのスタッフは、チームとして、皆様の治療をサポートいたしますので、治療に関して不安なことや、軽い症状でも副作用と思われることなど、遠慮なくご相談下さい。
当院では、外来での化学療法のコースの間に、体調不良や検査値の異常が認められたときは、必要に応じて、いつでも入院できる体制を整えておりますので、ご安心下さい。
来院~治療開始までの流れ
センター長コメント
2017年に新たに診断されたがんの患者様は、97万人を超えています。2009年から2011年にがんと診断された人の5年相対生存率は、男女計で64%でした。最近、免疫チェックポイント阻害薬を含め、分子標的治療薬が次々に開発され、5年相対生存率もさらに増加していくことが期待されます。
患者様やご家族の皆様とともに、がんのことをよく知り、最善の治療を選択していきましょう。
担当医師紹介
茂垣 雅俊もがき まさとし | |
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乳腺外科部長 |
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資格 |
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医師コメント |
専門は、『乳癌・乳腺全般・上部消化管』の手術、化学療法です。 外科医となる前7年間病理医として働いていた経験を生かし適切な治療を行っていきます。お気軽にご相談下さい。 『笑顔を絶やさず、患者様が話しやすい診療を心掛けます。』 |
藤原 裕介ふじわら ゆうすけ | |
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資格 |
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医師コメント | 血液内科では、白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など造血器腫瘍をはじめ、骨髄異形成症候群や再生不良性貧血など幅広い血液疾患を診療します。特にご高齢の方や合併症や持病をお持ちの方にも最適な治療を一人一人とご相談して決めていきます。お気軽にご相談ください。 |