臨床工学科
部門の紹介
当院の臨床工学科(ME科)は10名のスタッフを擁し、「臨床工学技士」の国家資格をもった医療技術者が集まった部署です。臨床工学技士は「生命維持管理装置」の操作・保守点検、及び病院内の様々な医療機器の保守点検・中央管理・病院職員への教育を行い臨床での医療機器の安全使用を使命としています。
主な業務
血液浄化業務
血液浄化療法は主に腎臓の機能が低下した患者への血液透析(HD)はもちろんのこと、「エンドトキシン吸着(PMX)」「持続血液濾過透析(CHDF)」「腹水濃縮濾過再静注法(CART)」「顆粒球除去療法(GCAP)」「血漿交換療法(PE)」など患者のニーズに合わせた治療法を24時間体制で行っております。
透析センター(HDC)業務
当院の透析センターは31床で100名近い患者が月曜日から土曜日まで毎日2クールの維持透析を行っています。
透析センターでは、透析液の水質管理からプライミングや透析患者監視装置の操作保守点検を行い、臨床では技士も穿刺を行っています。
血液透析による合併症の予防や症状緩和に効果的な「On-line HDF」を導入し患者様のADL向上に努めております。
当センターで使用しているコンソールは全て「日機装」製で統一されています。
心臓カテーテル業務
ポリグラフの操作から始まり、「IVUS」「OCT」とういった画像診断装置の計測、診断補助として冠血流予備量比「FFR」も計測。
「IABP」や「ペースメーカー」といった生命維持管理装置の操作も行い、心臓カテーテル室内のME機器の操作を行っております。
人工呼吸器業務
人工呼吸器業務には、「日常動作点検」や「回路交換」、「始業点検」といった業務があり、NIPPVを含めた約15台を管理しています。
RST(呼吸サポートチーム)にも積極的に参加しチーム医療にも貢献。患者様の早期離脱を関連部署と協働して活動を行っております。
看護部への教育も毎年行っており、看護師の苦手意識を少しでも緩和できるように座学や実機を用いた指導を行っております。
機器管理業務
当院ではME機器の中央管理化が図られており、「シリンジポンプ」「輸液ポンプ」「生体情報モニター」などの管理を行い、必要に応じて病棟へ貸出・返却を行っております。
定期点検も年2回のスケジュールを組み、臨床での安全使用に努めております。
ペースメーカー外来業務
当院や他施設で埋め込まれた約60名の患者様の恒久的ペースメーカーの定期フォローアップも立ち会っています。新規の埋め込み術にも立ち会っております。