お知らせ
臨床研修の理念・方針
当院の臨床研修における基本理念は「将来の専門性の如何にかかわらずすべての臨床医に求められる基本的な知識・技能・態度を身につけた」医師養成です。そのための主な方針は以下の通りです。
- 日常で頻繁に遭遇する病気や病体に適切に対応できるように、プライマリ・ケアや救急医療の基本的な診療能力(態度知識・技能)を習得する。
- 患者の全人的理解の上に立つ診療、良好な患者(家族)・医師関係の確立、インフォームドコンセントの実施などの重要性を十分に認識する。
- 医療の社会性、経済性を理解し、地域における保健・予防・福祉・教育活動及びチーム医療の必要性を認識する。
- 【修了・在籍研修医の主な出身大学】
-
- 北里大学
- 埼玉医科大学
- 佐賀大学
- 東海大学
- 日本医科大学
- 琉球大学
- 宮崎大学
- 高知大学
- 大分大学
- 鳥取大学
- 島根大学
- 福井大学
- 信州大学
- 金沢大学
- 横浜市立大学
- 弘前大学
- 福岡大学
- 北海道大学
- 中国医科大学
- 金沢医科大学
- 愛知医科大学
- 産業医科大学
- 慶応義塾大学
- 和歌山県立医科大学
- 帝京大学
- 浜松医科大学
- 杏林大学
- 日本大学
- 東邦大学
- 岡山大学
- 名古屋市立大学
- 東京女子医科大学
- 山口大学
- 聖マリアンナ医科大学
- 京都大学
- 順天堂大学
- 岩手医科大学 他
定員および選抜基準
- 院長、副院長による面接
教育課程
名称
湘南東部総合病院臨床研修プログラム(基幹型臨床研修病院)
目的と特徴
- 【プログラム】
-
- ①当院のプログラムは、臨床研修医が適切な指導のもとで行われる初期診療の実践を通して、医療人としての必要な基本姿勢・態度を身につけるとともに、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を修得するため、定められた経験目標に到達することを目的とする。
- ②研修計画は、総合診療方式(スーパーローテーション方式)による2年間の初期臨床研修プログラムで構成されている。基本研修科目は内科24週、外科8週、小児科8週、産婦人科8週、精神科8週、救急科12週(麻酔科4週含む)および地域医療8週であるが、他にリハビリテーション科を加えていることが特徴である。一般外来研修においては地域医療で平行研修として行う。
- ③湘南東部総合病院は、湘南地区における地域リハビリテーションの急性期・回復期診療を担う中核的医療機関としての役割を持っている。リハビリテーション科目の必修は単にその診療技術の理解にとどまらず、患者-医師関係、チーム医療、総合的な診療計画、医療の社会性などへの認識や経験を深め、プライマリ・ケアを基本とする総合的な診療能力を備えた医師の育成に役立つと期待できる。
- ④研修全体において院内感染や性感染症等を含む感染対策、予防医療、虐待への対応、社会復帰支援、緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を習得する。
病理検討会(CPC)やチーム医療に参加する。 - ⑤定員数は4名。
研修科目及び研修期間
- 【基本研修必修分野】
-
- 内科24週
- 外科8週
- 小児科8週
- 産婦人科8週
- 精神科8週
- 救急12週(麻酔4週含む)
- 地域医療8週(外来研修含む)およびリハビリテーション科4週
※代表的なスケジュール例 研修
1年次
2年次
1~4週
内科
小児科
5~8週
内科
小児科
9~12週
内科
リハビリテーション科
13~16週
内科
精神科
17~20週
内科
精神科
21~24週
内科
地域医療(一般外来研修含む)
25~28週
救急科
地域医療(一般外来研修含む)
29~32週
救急科
選択
33~36週
救急科(麻酔科含む)
選択
37~40週
外科
選択
41~44週
外科
選択
45~48週
産婦人科
選択
49~52週
産婦人科
選択
- 【選択科目】
-
- 内科
- 循環器科
- 消化器科
- 腎臓内科
- 血液内科
- 糖尿病内科
- 外科
- 整形外科
- 脳神経外科
- 泌尿器科
- 放射線科
- 麻酔科
- 精神科
- 救急科
- 小児科
- 産婦人科
- リハビリテーション科
- 眼科
- 耳鼻咽喉科より選択。
(状況により選択不可の場合もあり)
研修施設
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科目 |
研修施設 |
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基本研修必修分野 |
内科 |
湘南東部総合病院 |
外科 |
湘南東部総合病院 |
|
小児科 |
康心会汐見台病院 |
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産婦人科 |
湘南東部総合病院 |
|
精神科 |
湘南東部総合病院 |
|
救急科(麻酔科含む) |
湘南東部総合病院 |
|
リハビリテーション科 |
湘南東部総合病院 |
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地域医療 |
|
ふれあい東戸塚ホスピタル |
選択科 |
内科・循環器科・消化器科・腎臓内科・血液内科・糖尿病内科・外科・整形外科・脳神経外科・泌尿器科・放射線科・麻酔科・精神科・救急科・産婦人科・リハビリテーション科 |
湘南東部総合病院 |
眼科・耳鼻咽喉科 |
茅ケ崎中央病院 |
救急研修
救急ローテーション時に研修を行う。
外来研修
外来担当指導医の下で各診療科において外来研修を実施する。
当直
原則なし。
地域医療
地域中堅病院において一般外来研修、病診連携、病病連携、在宅医療など地域医療の実際を経験する。
一般病棟・慢性期・回復期病棟での病棟研修を経験する。
臨床研修管理委員会
月1回に「湘南東部総合病院 臨床研修管理委員会」を開催し、より良い研修の実施を目指し、種々の研修上の問題点、その他に関して協議を行う。本委員会には研修医の代表も参加する。なお、適宜「研修審議会」や「研修指導医連絡会」を開催する。年に2回以上、初期研修医に対して形成的評価面談(フィードバック)を行う。
研修について
湘南東部総合病院で開催される、CPC(臨床病理検討会)、クリニカル・カンファレンス、M&M・カンファレンス、ドラッグ・カンファレンス、各診療科のカンファレンス(症例検討会)、および総合診療クルズスには参加を義務付ける。携行する研修手帳において各種カンファレンス参加、研修内容の確認を行う。また、ふれあい医療研究会(ふれあいグループが合同で開催)、チーム医療研修会、JMECC(日本内料学会内科救急・ICLS講習会)への参加、地域で開催される研究会・セミナー・講演会などへの積極的な参加が望まれる。
所属及び配置
①初期臨床研修の2年間は、臨床研修管理委員会の所属する。
②基本研修必修分野としての内科(24週)、救急科(12週 麻酔科4週含む)、外科(8週)、小児科(8週)、産婦人科(8週)、精神科(8週)、地域医療(8週)及びリハビリテーション科(4週)をローテートする。
③2年次には必修分野である地域医療研修を行う。
④2年次の基本研修後24週は、選択診療科より選択する。(内科・循環器科・消化器科・腎臓内科・血液内科・糖尿病内科・外科・整形外科・脳神経外科・泌尿器科・放射線科・麻酔科・精神科・救急科・小児科・産婦人科・リハビリテーション科・眼科・耳鼻咽喉科)状況により選択不可の場合もあり。
基本研修分野の不足が生じた場合は補充研修を行ってから選択枠の研修とする。
⑤2年次の選択研修は1年次終了から2年次の必修研修終了までに希望を提出する。
⑥地域医療研修はふれあい東戸塚ホスピタルまたはふれあい平塚ホスピタルで行う。
⑦初期研修2年次終了者には研修修了証を授与する。
教育に関する行事
①オリエンテーション
②オリエンテーション後、診療科ローテーションに先がけて総合臨床クルズスを実施する。
③各種カンファレンスとして、M&M・カンファレンス、クリニカルカンファレンス、ドラッグカンファレンス、画像カンファレンス、CPC(臨床病理検討会)を開催している。
④初期研修医による症例発表を行う。
指導体制
全診療科において研修医が原則的に指導責任者及び指導医とチームを組んで診療にあたるとともにベットサイドでの実践的な臨床指導を受ける。また、外来診療、外来健診、臨床検査、生理検査、その他診療一般業務についても指導医の指導のもとに研修を行う。担当患者の病歴や手術要約を作成するように指導を行う。
研修評価
- 研修手帳では各種カンファレンス等の参加状況を確認する。
- 各診療科における研修時に記載状況を点検し、研修ローテート終了時に自己評価を記載後、研修管理委員会へ提出する。
- 経験すべき症候(29症候)、経験すべき疾病(病態)において病歴要約を作成する。
- インターネットを用いた評価システムPG-EPOC2を使用する。
修了認定
2年間の研修終了時に研修管理委員会において「研修医評価票Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」を勘案して作成される「臨床研修の目標の到達度判定票」を用いて、到達目標の達成度状況について評価し終了認定する。
修了後のコース
修了後は希望より、病院の審査を受け、各診療科の定員の範囲内で専攻医として継続採用され、専門研修に進むことが出来る。
研修医の処遇
身分 |
湘南東部総合病院常勤医師 |
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住居 |
単身寮住宅貸与 入寮の場合のみ寮費 月額27,200円。(入寮以外は補助なし) 給与より控除 |
院内個室 |
初期臨床研修医室有り |
給与 |
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勤務時間 |
週5日 8:30~17:30 休憩1時間 |
時間外 |
業務としての時間外勤務無し。ただし必要に応じて時間外研修有り
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休暇 |
日曜、祝祭日、 有給休暇 年10日(入職後7ヶ月目から1年につき10日、以下労働基準法通り) その他(夏季休暇3日間、年末年始12/31~1/3、慶弔休暇等) |
保険 |
社会保険、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 |
健康管理 |
定期健康診断 年1回 |
食事 |
職員食堂あり |
賠償保険 |
医師賠償責任保険は病院において加入する。ただし、研修医個人においても医師賠償責任保険に任意加入することをすすめる。(自己負担) |
外部活動 |
初期研修医1年目は公費としての参加は認められない。 2年目は宿泊、及び日帰りでの研修参加について、確認いずれか1回これを認める。 補助有り 院内症例発表会での報告会は必須とする。 |
福利厚生 |
入院・外来治療費減免(ふれあい健康友の会) |
ふれあい茅ヶ崎寮 他にも病院近くに多数。
(寮の1例)
2024年度 採用試験実施要領
【試験日】
第5回 |
2024年10月28日(月) |
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第6回 |
2024年10月29日(火) |
- ※2024年度の2次募集は終了しました。
【試験会場】
湘南東部総合病院
【試験内容】
面接試験
※病院見学希望者は面接試験終了後に実施
【出願方法】
【出願時必要書類】
- 履歴書
- 成績証明書
- 卒業証明書又は卒業見込証明書
- 健康診断書(大学で健診を受けたもので可)
- 小論文「あなたが考える初期臨床研修とは?」600字程度
病院見学申し込み方法・採用試験申し込み方法(随時)
病院見学希望者は、「病院見学申し込みフォーム」に必要事項を記載の上、お申し込みください。
採用試験出願希望者は、下記へメール又は電話で直接ご応募下さい。
- 【問い合わせ先】
-
〒253-0083 茅ヶ崎市西久保500
医療法人社団康心会 湘南東部総合病院
臨床研修事務担当 辻・佐藤
電話:0467-83-9111
FAX:0467-83-9114
E-Mail:tobu-srk@fureai-g.or.jp
地域医療における病院の位置づけ(診療・教育)
湘南東部総合病院(平成12年4月開院)は、湘南東部医療圏(茅ヶ崎市・藤沢市・寒川町)の中核病院、また、ふれあいグループの基幹病院として急性期医療を中心に回復期リハビリテーション、ホスピス緩和ケアまで総合的に幅広く医療を提供しています。特に地域医療で重要な救急医療、心疾患、脳血管障害、がん治療、血液疾患他に対する医療や初期段階からのリハビリテーションまた、精神科病棟、NASVA病棟も充実しています。
ふれあいグループとは神奈川県を中心に一部は東京都および静岡県にかけて総合病院、老健施設、有料老人ホーム等の事業を展開しています。
教育面では、茅ヶ崎看護専門学校、下田看護専門学校、茅ヶ崎リハビリテーション専門学校を運営し、2015年4月には湘南医療大学(看護学科、リハビリテーション学科)を開学いたしました。2019年4月に大学院を開設、2021年4月には薬学部を開設しました。
卒業生はグループ各施設を中心に活躍しています。
診療における病院の特色
病床数327床、標榜診療科23科、診療各科の協同診療やチーム医療に基づく包括医療を効果的に提供しています。当院の特徴としては、
- プライマリ・ケアに重点を置いた診療
- 24時間断らない救急体制
- 早期、回復期、維持期リハビリテーションの提供
- 予防医療の提供(疾病予防施設)
- 在宅支援(訪問診療・訪問看護・訪問リハ・居宅会議支援)
- 主要専門領域の専門医取得研修施設認定
その他、診療の質を高め、適正な医療を提供するための方策として、電子カルテ・オーダリングシステムの導入、チーム医療に基づく医療提供体制、保健・福祉・医療の協調連携、医療安全管理の向上などに重点を置いています。また、平成26年度にDPCを導入いたしました。
その他
- 研修修了の認定および証書の交付
研修管理委員会の評価に基づき、臨床研修が修了したと認める研修医に対し、病院長は臨床研修修了証を交付する。 - 研修医定員数
1学年につき4人 - 研修開始時期
令和7年4月1日から開始する。